今朝は8時前に起床。ゆっくり朝食を食べ、朝10時半過ぎにはるを乗せて出発。国道17号線を南下し、小千谷市からR117で十日町市に向かう。小千谷も十日町もどちらもそばが名物な街で、俺はそれぞれの街にお気に入りのそば屋を1軒ずつ持っている。
小千谷市街から十日町に向かう途中は、信濃川沿いに走ることになる。昔地理の授業で習った河岸段丘を、ここら辺から長野県境まで眺めることが出来る。でもこの時季は、除雪によって出来た路肩に盛った雪の壁が眺望を妨げるのが残念。
ほくほく線の高架橋をくぐると、十日町市街地だ。来週末に雪まつりが開催され、市内各所に雪像等の芸術作品が展示される。小さな街だけど、雪まつり期間中は多数の人々でごった返すだろう。みんな十日町の美味いそばを食いながら、美味い酒を飲んでくれ。
信濃川沿いを走り続けると、やがて津南町に入る。津南町は長野県栄村と接する県境の町で、県内でもトップクラスの超豪雪地域でもある。2005年豪雪の際は全国ニュースになるほどで、あまりにも多すぎる雪のために陸の孤島なってしまう程だった。今シーズンの積雪は、早くも昨年末を迎えるよりも前に3mを超え、また大雪が心配だ。
そろそろ休憩をしたくなったので、津南観光物産館に立ち寄る。売店と食堂と温泉が1つになった施設である。売店では地元産の肉や野菜・調味料・菓子だけでなく、工芸品も販売している。ということで、地酒のワンカップを購入。他に何かめぼしい物はないかと探すが、結局ワンカップ飲みのお買い上げ。
まだ腹は空いていないが、食堂のメニューが気になったので、店頭に掲示してある写真付きメニューをチェックする。うーん、美味そうだ。地元の津南ポーク300gのとんかつが載ったメガとん定食が一番気になった。でも残念ながらお腹が空いていないのでパス。
温泉施設には立ち寄らずに出発。R117を長野県に向けて走り始める。程なくして県境を越える。ここまで信濃川右岸を走り続けていたが、ここより千曲川左岸を走ることになる。左手に道の駅が見えてきた。さっき休憩したばかりだけど、この道の駅には立ち寄ったことがなかったので、車を駐車場に滑り込ませる。
お土産コーナーは津南観光物産館のと似たり寄ったりだったので、特にめぼしい物はなかったけれど、店頭のおやきに、俺の食いしん坊センサーが反応。2種類の具があって、1つ目は野菜と山菜がミックス(野沢菜・切り干し大根・こごみ・ふきのとう・わらび)されたもので、2つ目は行者にんにくと野沢菜がミックスされたもの。蒸したてをそれぞれ1個ずつ食べた。あまりにも熱すぎて持てないので、雪で手を冷やしながら熱々のおやきをほおばる。どっちもスゲー美味い!特に行者にんにくは、にんにくの風味がブワッと口の中に広がる。なんか滋養強壮!という言葉が合うような気がする。おやきを2個ずつ食べたのでちょっとお腹がいっぱいになった。でもやっぱり出来たては美味い!家に蒸し器があるので、見よう見まねで作ってみようかなと思った。
さて出発。千曲川に沿って長野市方面に向かう。とその前に、長野県最初の飯山線の駅、森宮野原駅に向かう。
駅前商店街がだいぶ寂しい雰囲気。かつては活気にあふれていた時期もあっただろう。駅のそばの踏切が、雪のため通行止めになっていた。雪国にとってみては当たり前なんだけどね。
ひとしきり楽しんだ後、途中何度も千曲川に架かる橋を渡り、右岸左岸を交互に走る。リンゴ直売所が頻繁に見えるが、今は時期ではないのか皆閉店。行き交う車の量も増えてきた。野沢温泉村・飯山市を経て中野市に入った。このままR117で長野市に入るつもりが、中野からいつの間にかR403に入ってしまった。いつもはナビ任せに走らせているんだけど、今日はここまでナビに案内をさせていない。ここら辺の地理には詳しくないので、とりあえずR18に出るようにすればいいか。
とうにお昼を過ぎ14時過ぎ。先程食べたおやきもすっかり消化されたので、どこかでお昼を食べようと探していたら、ラーメン大学を発見。長野県でよく見かけるので、長野県内を中心にチェーン展開しているのかな?オフィシャルサイトがないので、何とも言えないが・・・。せっかく長野まで来てそばを食わずにラーメンかよと思ったけれど、たぶんこの先でそばを食べるかも知れないので、ここはあえてラーメンにした。
立ち寄ったのはラーメン大学アップルライン店。俺は辛コテ味噌ラーメン、はるは塩じゃがバターラーメン、餃子1人前を注文。餃子探求心の強いはるは必ず餃子を注文する。俺はそんなに思い入れは無いので、1つ2つもらう。10分位経って餃子がやってきて、その後辛コテ味噌ラーメンがやってきた。餃子を一つ食べてみる。小振りなサイズだけど、中の餡はジューシーで美味い。もう少しサイズが大きいと更に満足度が高いんだけどなー。
さて辛コテ味噌ラーメンの方は、なかなか辛いスープだけど、美味しい辛さだ。クラッシュにんにくと豚挽肉が相まって、コクのある味付けになっている。これは是非ともライスが欲しくなるなぁ。でも今回はライスの追加注文はなし。麺は俺好みの太麺。茹で加減も良い。
塩じゃがバターラーメンの方はというと、俺が味見をする前にはるがバターを全部溶かしてしまったので、もはやバターの味しかしない。でもまぁ普通に美味しい。ホントはなるべくラーメンにバターを入れたくない俺なのであった。
さてお腹がいっぱいになったので出発することにする。時刻はすでに15時を過ぎている。なんかラーメンがおやつになってしまっているじゃないか。ここでふと思いついた。せっかくここまで来たんだから、以前から一度行ってみたいと思っていた、旧鬼無里村のいろは堂に目的地を設定。美味いおやきを食べさせてくれるという口コミを見たので、是非食べてみよう。ここから20数Km程なのでそれほど遠くはないだろう。
と思っていたのは間違いだと言うことに後になって気づいた。
信州大教育学部の前の道を西進していきなりR406は酷道になった。おいおいいくら3桁国道だからって早すぎるぞ!ここはまだ長野市の中心部だぞ。まるで住宅街のわずかな空き地を繋ぐように道が出来ているようだ。いきなり軒先をかすめる程のクネクネ道だけど、ずいぶん早い酷道への展開だなぁ。予想ではもうちょっと先のはずなんだけど・・・。うーん、長野県侮るべからず。
道幅は、普通に走れる2車線と対向車との離合にちょっと気を遣う1.8車線の繰り返しになっている。眼下には裾花川が見え、風光明媚な景色が広がっている。後続車がいないので景色を楽しみながら走れる。
道はズンズンと山の中に入り、ここは本当に長野市なのかと疑いたくなってしまう。ふと気づいてみると、そういえばここ何10分も信号を見かけていない。途中小さな集落があったけど、そこにも信号はなかった。でもそのおかげで快適に走れるからいいんだけどね。
道路上の行先案内板に戸隠という地名が出てきた。戸隠?戸隠の方にも行くことが出来るんだぁ、へぇ~なるほどねぇ。と新たな発見に小さな感動を覚えつつ、いろは堂に到着。早速店内に入る。
ここまで来る道中はしっかり車内は暖房を効かせていたんだけど、店内はパワフルなストーブが効いていた。うわぁ~、あったかいなぁ。で、お目当てのおやきを物色。食いしん坊センサーがビンビン反応しまくり!全種類食べたいところだけど、そこまではお腹が空いていない。さんざん悩んだあげく、あざみ・野沢菜・しめじ・かぼちゃ・野菜ミックス・ねぎみそを注文。店内で食べる用として7個、お土産に10個買ったら、なんと2個もおまけしてくれた。ありがとうございます!
囲炉裏端でそば茶をすすりながらおやきが出来上がるのを待つ。そば茶美味いなぁ。としばし待つと、待望のおやき登場!
うひゃー!ウマそー!結構大きいなぁ。でも(今までの経験上)案外ペロリと食べられるかも。野菜ミックスを割ってみると、
湯気がふわぁ~っと立ち上る。早速一番美味しいところをかぶりつく。んまい!予想以上に美味い!中はキャベツ・にんじん・野沢菜がギッシリ入っている。
で、あっと今に食べてしまった。うーん、ここまで来た甲斐あった。他のお客さんとしばしの間会話を楽しむ。春になると併設するギャラリーで写真展が行われるとのこと。しかもそのカメラマンさんだということ。うひゃー、プロのカメラマンさんかよ。俺の下手くそな写真技術見られたくないなぁ。
さて、あんまりのんびりしていられないのでそろそろ返ることにした。気が向かないときでない限り、往路と復路は違うルートにするのが好きな俺としては、来る途中で見つけた【戸隠】にちょっと惹かれた。戸隠と聞いて思い出すのは、そば・神社・旧国鉄急行戸隠号。急行戸隠号は今は無き存在なので置いといて、そばと神社はとりあえずチェックしておきたい。さすがに今はおやきを食べたばかりというのと、どの店で食うかをノーチェックなので、そばは今回はパス。恐らくそば屋が軒を連ねているだろうから、雰囲気だけでも楽しもう。神社は時間も時間だし、次回訪れたときのために下見と言うことで、これもまた雰囲気だけを楽しもう。
R406を少しだけ戻って、長野県道36号線(r36)を北上する。この道を進めば戸隠に出られる。道は突然狭くなり、場所によっては1.5車線もない。しかも、こんな狭い道をバスが走る。たまたま広いところに止まっていたバスを見てびっくり。てっきりマイクロバスみたいなのが走っているのかと思いきや、普通によく見る通常サイズのバスだった。こんなのが対向車だったらと思うと((((;゜Д゜)))
集落を過ぎると除雪は無くなり圧雪路になった。幸いにも先行車と後続車は無かったので、スローペースで走ることにする。コーナリング中のブレーキは御法度を念頭に、慎重に運転をする。完全に人里離れた山の中をひた走ると、小さな集落が見えてきた。人がいるところはしっかり除雪をしているので、少し気を緩めることが出来る。でも道幅は相変わらずなので、警戒レベルを1つ下げた程度しか変わらない。
そば屋が何軒か見えてきた。そして大きな石段が見えてきた。ここが戸隠神社か。ここも観光地なんだろうけどこんな時期と時間のせいか、人影はまばら。そのまま走るとまた神社が見えてきた。どうやら戸隠神社というのはいくつものお社に分かれているようだ。全く予備知識を得てこなかったので勝手な予想ではあるけれど・・・。後で調べたら5つのお社があるとのこと。やはり神社が集中している地域だけあって、車内からでもここら辺の空気が凛としているのがわかったような気がした。
戸隠神社エリアを抜けると、今度は戸隠高原エリア。道の両側には白樺が並び路面は圧雪路。至る所白ばかり。空は暗くなりかけてはいるものの辛うじて青空。コーナーの手前で速度を充分落として、立ち上がりは優しくアクセルを踏む。そんなことを意識しながら実践しても、やはりガガガッとABS効きまくる。でもこういった悪路を走るのは嫌いじゃない。長野県はこういった道が多いのか?新潟県も決して少なくはないんだけれどね。
でようやく信越本線黒姫駅近くまで来た。ここから走り慣れたR18に入り、信濃町IC手前の道の駅しなのに立ち寄る。もう何度も訪れた道の駅だし、まだお腹は空いていないので、ここはトイレ休憩だけをしてすぐに出発。
信濃町ICから上信越道を上越方面へ。すると妙高高原辺りで吹雪に遭う。ここら辺はこの時季いつもこうだ。視界はかなり遮られているが、上越高田IC辺りまで来ると吹雪は止んだ。上越JCTで北陸道を新潟方面へ向かうと、ペースが上がった。米山SAで一旦休憩し、そこから一気に自宅へ。お土産で買ったおやきはすでに冷めてしまったが、明日温め方の手引きに従って食べることにしようっと。
【ルート図】
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