私が高校時代からファンの本田美奈子さんの誕生日です。
1987年に20歳の誕生日を迎え、ファンクラブ主催のボウリング大会に参加しました。まだ高校生で経済的にも厳しい私やんばるくいなは、新潟から原付のMTX50Rで東京の芝ボウリングセンターへ8時間かけて向かいました。当日は平日の金曜日。もろん学校は欠席。まぁ一般的にはあるまじき行為なんだろうけど。
もう24年も昔の話なので詳しいことは覚えていないので、事実とは異なるかもしれませんが、確か第3フレームか第4フレームの1投目を美奈子さんが投げ、2投目を私やんばるくいなが投げました。残念ながらスペアを取ることは出来ませんでした。美奈子さんごめんなさい。
銀座の山野楽器で握手会の時に初めてご対面したときは、
なんて小柄で細い女の子だろう とビックリしたほどだ。さすがに私やんばるくいなは、芸能人を恋人と思うようなおめでたい妄想野郎ではないけれど、本気で恋をしそうになった。その時は丁度誰とも付き合っていなかったので、尚更だったのかもしれない。
コンサートでは最も近づけても新宿の東京厚生年金会館の前から3列目だったけど、このボウリング大会では握手会以上に近づけて、しかも少しだけ会話も出来た。原付で新潟から来たと話すと驚いた表情を見せ、帰りは気をつけてねと心配してくれた。
ボウリングは確か2ゲームで、残念ながらスコアは散々たるものだった。こうなったら最後のプレゼント抽選会でなんとしても美奈子グッズを持って帰らなければ!とミョーに熱い闘志を秘めながら、参加者各自が持っている抽選札をじっと凝視する。
全てプレゼントが出尽くし抽選会が終了、残念感が全身に駆け巡ると、
最後に美奈子の腕時計を
あげちゃう! その場で腕時計を外し高々と掲げると、会場からはおおっ!とどよめきが沸き上がった。せめてこの腕時計を私やんばるくいなに下さい!と神様仏様にすがるような思いで祈っていた。そしてついに降臨!俺が持っている抽選札に書かれている番号が呼ばれる。
マジで俺の番号だ! 思わずダッシュで美奈子さんの基に駆け寄る。直接美奈子さんから腕時計を手渡され、握手。美奈子さんのそばに近づくと、ほのかに香るミナコロン(美奈子グッズとして販売していた女性向けオーデコロン)が。深々とお辞儀をして元いた場所に戻ると、まだミナコロンの香りが。腕時計に染みついているんだ。なんか、美奈子さんがまだその場にいるような気がしてならない。
帰りはルンルン気分で帰路についた訳ではなく、途中の三国峠からは睡魔との戦いだった。でも無事に朝方自宅へ到着。さすがに東京から国道17号線のみを使って新潟へ帰るのは辛かった。でも、リュックの中には美奈子さんから直々に頂いた腕時計が入っているんだと思うと、一瞬だけ睡魔が吹き飛んだ。
昨日、近所の川が増水して避難勧告が出たので、大事なものをピックアップして避難する準備をしていたとき、久しぶりにこの腕時計を発見。その時は懐かしさよりも、もしもの事を考えているときだったのでとりあえずリュックに詰め込んだけど、勧告が解除されて荷をほどいたら、急に懐かしく思えてきてついマジマジと眺めてしまった。はるにこの腕時計を手に入れた顛末を話してもそれほど興味がないのか、ふーんとつれないリアクション。まぁ解るやつだけ解ればいいのさ。
美奈子さんは御存命ならば、今日で44歳の誕生日を迎える。お誕生日おめでとう。

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