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2024.05.19 -
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新婚旅行6日目 その2 -最終章-

2008.08.16 - おでかけ
 函館フェリーターミナルが正面に見えてきた。

 フェリーターミナルに入る際、俺たちは入場ゲートで自動チェックインを済ませる必要がある。引き替えチケットをバーコードリーダーにかざすだけでチェックイン完了。そしてチェックイン機から、本チャンのチケットが出てくるのである。あとは駐車場の指定された場所に停め、順番通りに乗員全員車に乗車したまま乗船する手順になっている。

 で、改めてターミナルの建物を見上げてみる。ガラスを多用した明るく開放的な建物で、どこか都心のホテルのように見えなくもない。

 hakodateferryterminal1.jpg

 フェリー乗船までまだ1時間半以上あるので、ターミナル内をぶらつく。まず目に付くのが、空港ターミナルのようなチケットカウンター。今回の旅行で出発地点となった新潟フェリーターミナルとは全く様子が異なる。最近出来た建物のようだ。

 皆出航までの時間をつぶすのに土産物屋で最後の買い物をしたり、チケットカウンターでキャンセル待ちをしたりと非常に多い。俺が勤めている会社を含めて大抵の会社の盆休みは明日までだから、今日この時間のフェリーに乗らないと後がきつくなるからだ。

 腹が空いたので2階の鉄板焼き屋で昼食を摂ることにした。せっかくならフェリーターミナル手前にあったラッキーピエロでテイクアウトしてくれば良かった。最後の最後まで北海道グルメを味わえば良かった。でも北海道らしくないお好み焼きでも美味かった。贅沢を言わせてもらえるなら、更にビールがあれば文句なしなんだけどなー。で、食事を終え、腹ごなしにターミナルの周りをぶらついた。ターミナルの海側はこんな風になっている。

 hakodateferryterminal2.jpg

 パッと見、植物園の温室みたいだ。こんなのもあった。

 koibitonoseichi.jpg

 ありがちだねー。我が郷土新潟にも、カップル向けの鐘を打ち鳴らせるスポットがある。同じようなスポットは全国的に多いと思うので、時間と金があればそれらを巡る旅をしたらおもしろいかも。

 適当にぶらつくと、やがて俺たちが乗る船がやってきた。

 natchanworld1.jpg

 東日本フェリーが誇る最新鋭の高速カーフェリー、ナッチャンワールドだ。横から見るとこんな感じ。

 natchanworld2.jpg

 この船はバックで接岸するようだ。

 natchanworld3.jpg

 てかこの船、開発当初は絶対軍事用だっただろう。車両搭載数もかなりだし、乗車人数も大勢だ。その上海上を高速で突っ走る事が可能。船体全てがアルミ合金で出来ているとのことなので、恐らく装甲の強度は弱いと思うので、強襲用として運用するのは無理だとしても、護衛の艦船を配置して輸送船として使うにはいいかも。と考えていたら、やっぱりそうでした。米海軍に納めた実績がある。

 ココでちょっと妄想モードのスイッチ。ステルス効果を意識したフォルムにすれば、高速ステルス水上艦となっていたかも。更に前部の開口部をミサイル垂直発射システムVLSを搭載。装甲に関してはちょっとだけ厚めにし、セラミックや強化プラスチックなどを使った積層装甲にすれば重量的に実現可能。対艦ミサイルは持ち前の機動性で回避。あ、でも車両の出入りは後ろからだけだから、前の方からも出入りが出来るように船首を改造。広い屋根には各種対空・対艦・対潜防衛システムを搭載。必要時以外は全て艦内に格納。

 あー楽しかった。妄想モード終了。乗船予定時刻に近づいたのでプレに戻る。しばらくすると前の車が動き出した。すぐさまエンジン始動、数十秒後ナッチャンワールド車両甲板に向かう。

 natchanworldsharyoukouhan.jpg

 手荷物だけを携えて予約した席へ。今回予約したのは

 exectiveduo1.jpg exectiveduo2.jpg

 新婚旅行最後を飾るにふさわしい席。エグゼクティブデュオ。ブース形式になっていて、靴を脱いで脚を伸ばせる。客室乗務員のお姉さんがやってきて、チケット拝見と飲み物とお菓子を持ってきた。

 natchanworldticket.jpg keishoku.jpg

 さて、いよいよ出航だ。さらば北海道。また遊びに来るぜ。

 hakodateshukkou.jpg

 ところで飲み物はおかわり自由だけど、2杯目以降はエグゼクティブフロア専用のカウンターまで取りに行くことになる。ちょっと面倒だ。結局2杯しか飲まなかった。それもそのはず。通常船で4時間位かかるのだが、この船は1時間45分~2時間で函館と青森を結んでいる。そんなにのどなんて渇くわけ無い。船って遅いように感じるが、これが意外と速いのだ。デッキから海を眺めていると、結構なスピードで海面を滑っているのが分かる。新潟から乗った新日本海フェリーのフェリーあざれあの航海速力22ノットあまりだけど、ナッチャンワールドは更に速い36ノットも出ている。出航した後後部デッキへはると一緒に出てみた。

 waterjetengin.jpg

 おおっ!これがウォータージェット推進のパワーか!時速に直すと約67Km。こりゃあ速い!海面を滑り、空気を貫く!という言葉がぴったりだ。後部デッキは風がビュンビュン吹き荒び、髪がボサボサになってしまうので、ジェット推進のパワーを感じたら今度は船内を探検。まずはエコノミーシートを拝見。座席を見ると、3人掛けと4人掛けの組み合わせとなっている。一見すると航空機の座席配置の様。そこで感じた、

 第1印象、せ、狭い!狭すぎる!
 第2印象、うるさ~い!

 日本人大移動の時期だからなおさらなのかもしれない。小さな子供達は縦横無尽にはしゃぎ回っている。一応キッズスペースという子供達を遊ばせることが出来る仕切られたスペースがあるのだが、当然子供達全員をそこに収容することは不可能だ。元気なのは大変よろしいが、もうすこし静かにしてもらえると助かるなぁ。と思う人たちがいるに違いない。多分俺がエコノミーシートの席を予約したとしたら、恐らく2分間席ににつくことはないと思う。

 ビジネスシートはエコノミーシートエリアのすぐ後ろにあるのだが、一つの部屋になっていて、用もなくただ興味半分で覗くとちょっとひんしゅくを買いそうな雰囲気が漂っていた。一応ちゃんとした壁で仕切られているので、エコノミーの騒々しさからかなり離れられるので良いかもしれない。

 次に向かったのは売店。北海道や青森、ナッチャンワールドノベルティグッズが売られている。もうこれ以上お土産を買う気はないので、ノベルティグッズを中心に見る。残念ながらめぼしいグッズはなかったので、このまま売店を後にする。

 ところでこの船、結構揺れる。船酔いだけはどうしても直せない俺は、結構敏感に気づく。船体が軽量なアルミ合金製あるのと、波が荒い津軽海峡を航行しているせいか、少しだけ気分が悪くなってきた。往路のフェリーも若干船酔いはしたが、この船はあの時よりも船酔い度は高い。普通に立つだけでも、なんかフラフラしたような感覚に襲われる。

 さて、ひとしきり船内を探検したら自分の席に戻る。さすがエグゼクティブフロア。エコノミーの上のフロアなので、非常に静かだ。チケットを持たない乗客の入室を禁じられているおかげで逆に静かすぎる。はると話すにしてもヒソヒソ話になってしまうほどだ。

 青森港が見えてきた。

 aomoriport.jpg

 下船準備のアナウンスがあり、車両甲板に向かう。2時間に満たない短い船旅だったけど、非常に興味深い船旅だった。船は青森港に到着し、しばらくしたら下船となった。

 ナビのアナウンスが青森県に入ったことを伝えた。下船してまず向かうのはガソリンスタンド。ここから長岡の自宅までは約650Kmちょっと。上手く走れば無給油で完走できる。と考えながら走っていると、青森インターの手前でセルフのガソリンスタンドを発見。ここで満タンにする。ハイオクの単価は新潟よりも高いけれど、高速道路で給油するよりも安いだろう。

 国道7号線バイパスを走ると青森インター入口が見えてきた。ETCカード挿入済の確認をしてゲートに進入。バーが開いたことを確認すると、加速開始。ここから長岡までの長いドライブが始まる。

 前を走る車や追い越す車のほとんどは青森以外のナンバーばかりだ。名古屋・京都も見た。今のところ一番遠い地域のナンバーは山口ナンバーだった。山口県って、本州の端っこだぜ。青森県だって本州の端っこなのに、端っこから端っこまで延々と走っていくんだろうなー。ご苦労様です。

 右手に岩木山が見えてきた。岩木山か。岩木山と言えば、演歌歌手松村和子の『帰ってこいよ』を思い出す。俺が最初のフレーズを口ずさむと、すかさずはるも追従。車内でデュエットアカペラが始まる。ただし1番のみ。2番は知らない。

 鹿角八幡平インターを過ぎた辺りから、道は山間部を走るようになってきた。しばらくすると岩手県に入っとのナビからのアナウンス。ゆっくりではあるけれど、着実に自宅に近づいてきている。代わり映えのない景色を眺めながら車を走らせていくと、岩手山SAが近づいてきていることに気がついた。ちょっと時間が早いけれど、夕飯にしよう。SAのレストランで俺はジャージャー麺、はるは冷麺を食べる。ついさっきまで北海道にいたのに、今度は岩手県のグルメか。本場の盛岡までまだ離れているの。

 食事を終えて一休みしたら再び出発。ここからしばらくは交通量は多いけれど、ちゃんと流れている。渋滞の予想はひょっとしたら外れたかなと高をくくっていたら、突然渋滞が発生した。宮城県に入った辺りからかな。突然前を走っていた車のハザードが点灯した。それからしばらく断続的に渋滞。結局福島県に入っても断続的に渋滞。おまけに休憩しようにもSAやPAはことごとく駐車場待ちの車の列。とても入る気になんかなれない。でもどこかで休憩したい!とやっと休憩できたのが磐越自動車道の磐梯山SA。岩手県から岩手県までノンストップだ。いやー、眠い眠い。しばらく仮眠をしようとシートを倒すが、何故か眠れない。それでもなんとか眠って疲れをとらなければと思うのだが、思えば思うほど眠れなくなる。40分くらいウダウダした挙げ句、出発することに決定。はるは磐越道に入る前からずっと眠っている。

 磐越道は会津若松インターより新潟方面は対面通行の2車線区間となる。この時間の交通量はほとんど無く、時々忘れた頃に後続車がやってくる程度。しかも山深くインターもSAもPAも無い区間は漆黒の闇に包まれる。わずかながらでも少しだけ睡眠したのだろうか、今は全く眠くない。そしてついに新潟県に入る。ちょっと小腹が空いたので、新潟県最初の阿賀野川SAに入る。駐車場には車1台さえも停まっていない。いくら何でも寂しすぎる。これじゃ4車線化になる日は遠いな。

 この時間ではスナックコーナーは閉まっている。仕方がないので、併設されているファミマでおにぎりとお茶を買う。イートインコーナーがあるので、そこで食べることにする。店内には店員と俺たちのみ。店員もひとりで暇そうにしている。軽く食事を終えて一休みをし、再び自宅に向けて出発。

 天気は良くない。雨が降ったりやんだりしている。安田インターを過ぎると越後平野だ。山はなくなっても人家が少ないので灯りはまばらだ。やはり新潟市まで入らないと明るくならない。もっともそんな要求をしても現在時刻は午前3時。家の照明をつけている方が少ない。新潟中央JCTが見えてきた。左に折れて北陸自動車道に入る。おお、久しぶりの北陸道。走り慣れた道路だけど気をつけないと。北陸道に入るとやはり交通量が増える。午前3時を過ぎたのに磐越道とは比べものにならないくらいの交通量だ。そして自宅最寄りのインターのアプローチレーンに進入。徐行しながらETCゲートを通過。そしていつものルートで自宅に無事到着。青森インターと15時過ぎに通過し、自宅に着いたのが翌日の朝4時前。13時間の強行軍だった。

 で、朝の遅い時間まで眠り、昼下がりに改めて全走行距離を見てみた。

 1169800m.jpg

 写真では169.8Kmとなっているが、トリップメーターが一周しているのだ。だから1000を足して

 1169.8Km

意外と走っていないんだな。ほとんどが帰りの高速道路ばかりなんだけどね。それでも北海道内で500Km以上走っている。とは言ってもほんの一部しか北海道を訪れることは出来なかった。やっぱり北海度はデカイ!今度は是非、十勝~釧路~根室を訪れたい。

 以上俺たちの新婚旅行記でした。
 こんなへたくそな文章を、最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
 感想なんかを残してくれたら嬉しいかも。

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Comment

おめでとうございます - さと

完結おめでとうございます!
いや~いいですねぇ。数年ぶりに北海道行きたくなっちゃいました(笑)
それにしても、仲の良さが伺えますね^^
羨ましい~。
2008.12.27 Sat 23:27 [ Edit ]

Re:おめでとうございます - 管理人:やんばるくいな

ありがとうございます!
年内中になんとか片付けることが出来て良かったです。
うちらはいつもお互いバカやっているだけなんですけどね♪
2008.12.27 23:58
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