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もうすぐ秋田港に入港するとのことだ。といってもまだ下船時刻まで1時間以上ある。秋田到着は5時50分だから現在時刻は4時40分。眠りについてから4時間弱しか経っていない。なんだよ、全然寝足りない。再び布団に潜る。
エンジンが止まって静かになった。窓から外を覗くと、秋田港に到着したようだ。
早速外のデッキに出てみる。意外と人が多い。デッキにあるイスがみんな埋まってしまっているほど。みんな早起きなんだなぁ。しばらく下船する車やバイクを眺めて、また部屋に戻った。
部屋に戻っても特にすることはなくTVを眺めるだけ。乗船したときはTVのチャンネルが新潟に合わせたままなので、今度は秋田のチャンネルに合わせる。おお、秋田のローカルCMが出てきたぞ。
モゾモゾとようやくはるが起きてきた。窓のカーテンを開け放つと、日差しを照り返す海面がまぶしい。こんな素敵なシチュエーションで朝食だなんて、いいねぇ~。すっかりお腹がいっぱいになったので、腹ごなしに船内の散歩をすることにする。外のデッキに出ると、ものすごい強い風。誰もいないことをいいことに二人でワーワーキャーキャー騒ぐ。意外と楽しいじゃん。風はだんだん強くなり、船首方向に顔を向けると息が出来なるなるほどになったので部屋に戻る事にした。しばらくすると、強風のため屋外デッキへの扉を閉鎖するという内容の船内放送が流れる。丁度良いタイミングに戻ってきた。しかし部屋に戻ってもTVを見るしかないのだが、その頼みの綱であるTVも番組がつまらなくなってきた。
はるが映画館で映画を見てくるという。俺は船でイスに座って長時間映画を平気で見る自信がないので、部屋にいることにした。1時間半ほど部屋でこのブログを書いていると、ちょっと飽きてきた。気分転換に外のデッキに出てみる。右舷のデッキからなにやら半島らしき影が見えた。船内放送で竜飛岬だと案内があった。対する左舷には北海道が見えた。おお、ついに津軽海峡まで来たのか。海峡に入ったせいか、結構波が高くなってきた。遠くに白波が立っているのが見える。
昼ご飯を食べたら急に眠くなってきた。どうせ苫小牧に到着するのは夕方だし、このまま本能の赴くがまま眠ってしまえ・・・。と、目が覚めたら14時半。2時間以上も眠ってしまったようだ。なんだかサッパリしたくなったので風呂に入ることにした。既に大浴場は確か閉まっている時間なので、部屋についている風呂にはいることに。さて、着替えを用意して・・・、えーと、パンツは・・・、
はて?パンツは?
バッグの中をくまなく探すがパンツのパの字も見あたらない。
トホホホホ、俺としたことが・・・。よりによってパンツを忘れるなんて!Tシャツや靴下はしっかり入っているのに、何故パンツだけ忘れるのだ!?仕方ないどっかで買うか。幸い今日の宿泊地は北海道最大の都市である札幌だ。どこかでパンツを買えるだろう。はるはそんな俺をゲラゲラ笑っている。まぁこんな冗談みたいな事を目の前でされて笑わないやつなんていないからなぁ。
船はそろそろ苫小牧東港に近づいてきた。遠くに石油コンビナートらしき巨大タンクが見える。船旅もそろそろ終わりで、係の人が部屋の鍵の回収にやってきた。下船40分程前だ。船内放送で車両甲板の開放も始まった。今回は同乗者もドライバーと一緒に下船可能とのこと。はると一緒に1Fの車両甲板まで2フロア降りる。フロアはトラックや自家用車でギッシリで、車同士の間隔も非常に狭くなっている。手に持った荷物を他の車にぶつけないように気をつけながら自分の車に向かう。荷物を積んでシートに座って、あとは下船の順番を待つだけ。
下船開始時刻になった。苫小牧東港到着は予定よりも20分早まり17時丁度。5分程経つと出口に向かうように指示された。てっきり下船するのに30分ぐらいかかってしまうのではと思っていたけれど、これはうれしい誤算。札幌到着も予定よりも早まるかもしれない。目の前が明るくなり、とうとうフェリーの外に出た。18時間程の船旅は快適だったし楽しかった。今度は時期をずらして乗ってみたいなぁ。