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さて、お楽しみの朝食タイムだ。お腹の調子はすこぶる快調で、朝食のご飯が入ったおひつをおかわりしてしまうほど。実は昨日の夕食は、あまりお腹が空いておらず、宿の方に申し訳ないほど美味しくいただくことが出来なかった。一応残すことなく完食はしたモものの、満足度はかなり低かった。昨夜の分を取り戻すかのような食いっぷりは、我ながら驚いた。
さて、本日は今回の旅行で道内における最長距離移動の日である。宿を確保している函館市までの距離は200キロちょっと。高速を使わずにいろんなところに立ち寄りながら移動する限界距離じゃないかな。
宿の方に挨拶をし、荷物を抱えて車に向かう。雨は降り続けており、宿の玄関から駐車場までのわずか10数メートルで、体はすっかり濡れてしまった。霧雨なので、ほぼ全身まんべんなく少しずつ濡れた。急いで車の中に荷物をしまってエンジンスタート。車内の湿度が上がってきたので、今回の旅行初のエアコン稼働。まさか北海道でエアコンを使う羽目になるとは。
昨日も走ってきた国道36号線に出る。登別市を抜けると、製鉄の町室蘭市だ。町の様子も一気に工業都市の雰囲気になってきた。新日鐵や日本製鋼所など、誰でも一度は耳にしたことがある企業名の看板が目に入る。そして目の前に広がる巨大プラント。夜に訪れると、幻想的な夜景を見ることが出来るかも。
本日最初の目的地である母恋駅に到着。なんとも味のある駅名。母恋しいという意味と相まって、母の日のプレゼントにこの駅の記念入場券が人気があるとか。もちろんもれなく俺も購入。そして忘れちゃならない、ここには
こんな駅弁
がある。母恋めしという駅弁。室蘭市内で喫茶店で作られているとのこと。手作りのため限定販売。爆発的人気じゃないにしろ、ひょっとしたら売り切れだったら･･･という不安を抱えながら駅舎内の売店へ。無事に買えました。残り4つのうちの1つを無事購入。売店のおばちゃんが弁当の写真を示しながら、貝殻の使い方を教えてくれた。貝殻は燻製卵とお新香のお皿として使うようだ。へぇ～、なるほどね。
そうそう駅弁に関心してばかりでこいつを忘れてはいけない、記念入場券を買わなくては。
入場券と同じデザインの看板が駅舎内に掲示されていた。この駅は地域住民の交流の場としても活用していて、各種イベントが定期的に行われているとのこと。駅や路線を住民が一丸となって支えていく姿勢がちょっと感動。道外からやってきた一観光客が協力できる事として入場券を買わせて頂きました。
母恋駅を後にして次に向かうは地球岬。本当はチキウ岬と読むらしいのだが、チキウを地球と当ててしまったようだ。そんなことはどうでもいい。さっきから気になるのは天候。宿を出てからずーっと霧雨なのだ。住宅街を抜けると地球岬に到着。残念ながら天候は好転することはなかった。でもせっかく来たんだ、思いっきり楽しもうじゃないか。
しかし霧雨はますます粒子が濃くなり、メインカメラのK10Dを持ち出すのをちょっとためらう。サブカメラであるFZ20でパシャリ。それにしても寒い。北海道の夏をなめていた。今朝の天気予報では、確か室蘭の最高気温は20度だったような・・・。新潟ではあり得ない気温だ。
展望台に到着。うわちゃー、なんにも見えねぇ～。
寒いし、早々に立ち去る人がちらほら。俺たちより後から来た人たちは、俺たちが展望台から帰ってくる頃には既にいなくなっていた。こんな天気じゃ仕方がない。俺たちも風邪を引かないうちに車に戻ろう。すぐ脇の駐輪場にいるライダーたちは寒いだろうなー。がんばれよ、元バイク乗りより。
残念な地球岬を出て、次に向かうのは白鳥大橋（はくちょうおおはし）たもとにある、道の駅みたら室蘭に向かう。地球岬からは狭い山道となり、本当に室蘭の市街地に出るのかと思うほどだったけど、さすがカーナビ、ちゃんと室蘭駅前に出た。室蘭駅は室蘭本線の室蘭支線終着駅。かつては市街地の中心に位置する駅だったけど、現在は本線と支線の分岐駅である東室蘭駅に移ってしまっている。でも駅舎はモダンで立派だ。
室蘭駅前を過ぎて、しばらく住宅が並ぶ沿道を進むと目の前に巨大な吊り橋が見える。そのたもと近くに道の駅がある。霧雨から今度は普通の雨になった。あーあ、とうとう本格的な雨になっちゃったよ。売店で牛乳ソフトクリームを買う。そういえば、北海道に来て初ソフトクリームだ。
うんめぇ～
それに濃いぃ～。なんかスッゲー牛乳牛乳してんじゃん。これぞ北海道！って感じ。はるも俺も大満足。ソフトクリームを食べながら外を眺めていると、雨が更に強くなって、完全に横殴りの雨になっていた。そんな天候なのにもかかわらず、道の駅の隣にゴルフ場では父親と息子らしき親子がプレーの真っ最中だった。うわー、何もこんな天気の中でやらなくても･･･。
この道の駅は元々白鳥大橋のPRを行うために造られたようだ。各フロアに橋に関する資料や模型などが展示してある。上層階に展望台があるけれど、この天気じゃせっかくの景色が台無し。ちょっと残念だけど、コレもまた旅の醍醐味ってヤツだ。
